◆折紙飛行士とは
定義
折り紙飛行機の作者(作家)に対し、日本折紙飛行士協会(以下、協会。)がその技術力を評価し認定する資格です。つまり「折紙飛行士」は「優れた折り紙飛行機を作れ、上手く操縦できる人」ということです。
また、たんに折り紙で飛行機を作れる人をいうのではなく、折り紙の技術力と共に、発想性・独創性が優秀であることを認定する資格です。
理由
このような主旨の認定資格ですから、競技性を持った紙飛行機を作るのが目的ではありません。一口で申しますと「折りの工夫」というものを学び知り、さらなるアイデアや発想を生み出しながら形として創造しようというものです。その素材として何が良いのか、いろいろと悩みました。行き着いたところが紙飛行機ということなのです。私自身、もともと幼少の頃から慣れ親しんできた遊びのひとつでしたし、子供から大人まで共有性のある遊びでもあります。また形として表現する場合に、とても手軽で特別な道具も要りません。紙以外は、自分の体があれば出来ます。そんな理由から紙飛行機にしたわけです。
区分
折紙飛行士資格には、「資格区分」というものがあります。最初は「折紙飛行士」という資格が一つあるだけでいいのではないか、区分など必要無いのではと思っていました。もちろん、人の考える発想性や独創性に優劣など付けようもありませんからね。しかしながら、その発想性を形として表現する時に「うまいへた」というものが出てしまいます。そしてまた、その表現した形が結果として分かりやすく見えるのが「紙飛行機」なのです。5m飛んだ、20m飛んだというように。
向上心
つまり、いくら良い考えを浮かべたり、誰にも真似の出来ない発想をしても、それを表現できる技術力が無いと周りの人達に伝わっていかない。伝えられない。という事になるんじゃないかと思ったのです。「伝える技術力」あるいは、「表現する技術力」という意味では、個人差があり優劣があります。そういう意味において、区分が必要となりました。
ですから、良いアイデアをうまく表現して作り上げた紙飛行機は最低5mくらいは飛んでくれますし、もっと良い発想を、もっとうまく形にしたら、もっと飛んでくれるでしょう。今よりもう一つ上の級を目指そうという、向上心のために。
多くの形
ここでもう一度最初に戻りますが、競技性を目的とはしていません。ですから、 20m以上は同じです。極端なことをいいますと、5mも20mも、飛ぶということでは同じです。紙飛行機ですから飛べば良いのです。あとは如何に独創的な発想を生み出し、多くの形にできるか。ということです。
豊かさを
このような考えは、なにも紙飛行機だけに留まることではなく、様々な状況や環境、さらには社会生活全般においても幅広く活用できることが多々あると思います。このように少し視野を広くして考える時、「折紙飛行士」という資格は社会生活の身近にあり、各々の心の豊かさを忘れさせないものだと私は考えています。また、そのように願っております。
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